近況


・『ミスティック・アメリカ』とは別に、長編小説を書いている。賞に応募するつもりなので、しばらく連載小説である『ミスティック・アメリカ』はお休みということになりそうだ(でもまた終わったら再開する予定)。なんでも、最近まわりの知人ワナビが、プロデビュー済みの人間も、そうでない人間も、みなプロ作家として意欲的に活動することを現実的に目指し始めたからだ。それに加えて、「君は放っておくと低いハードルを跳ぼうとする」とか、「君はもっと野心を持つべきだ」等と煽られたので、なんか腹が立って、いっちょ自分もけじめつけるために賞に出すか、となったわけだ。元来、向上心が低く、小説にしたってノートに物語を書いて、自分一人で読んでは楽しんでいた小学生の頃からあまり自分の中での立ち位置が変わってないわけだが、ここしばらく、そこから変わるための決心が固められつつあるのを実感する。

・これから年齢を重ねていって、いつまでプロ作家という言い訳もなしにこういうことを趣味として続けられるだろうかと考えると末恐ろしくなった、というのもあるのかもしれない。

・ブログの方も、書く記事のネタは積み上がりつつある。と言っても、かつて読書メーターに書いたようなことをまとめる、という性格になりそうだけど。内容としては、江波光則について一本(これはほぼ全著作に跨りそう)、そして石川博品についてまた一本(『後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール』『ヴァンパイア・サマータイム』を扱うことになりそう)を予定している。長編を書くにあたってスタージョンを再読しようと思っているので、スタージョンについても何か書くかもしれない。いずれにせよ、先の話だ。

ダシール・ハメットの短編集が二つ、古本屋にあったので購入した。ほくほく。ボクシングものが好きなので、早速「ああ、兄貴」を読んでいる、やっぱりハメットは面白い。