Businesses at Work 2023 - Okta
Oktaのレポート、Businesses at Work 2023を読んだ。
Oktaが自社サービスを使っている顧客のデータから、主にビジネス現場でよく使われているアプリのトレンドを紹介するレポートで、毎年公開されている。(ダウンロードするために所属先の情報を渡す必要があるが)
認証周りのサービスを展開していると、こういうデータが収集できるんだなと。
Oktaは結構いい値段のする製品だし、認証周りに投資できる企業という段階でちょっとバイアスが掛かっている気がするけど、ビジネス現場の実態が見えて面白いレポートだった。
以下が読んだ感想。
- 企業がベストオブブリードを志向するトレンドは強まっているらしい。
- MS365を契約している企業が一緒に契約していて、機能のダブってそうなツールで、一番契約されているのがZoom(バスケット分析みたいだ)で、年を経るごとにBoxが下がっていっているのは興味深かった。Zoomはともかく、Boxの理由はあまり想像がつかない。
- 大企業はMS365のようなスイート系サービスにまとめがちで、小規模の企業ではベストオブブリードに傾きやすいという調査は理由がわかりやすい。社員数が増えると、ユーザ単位で課金されるのがきついのと、管理工数を減らすためにどうしてもサービス数は絞りがちになるんだろう。
- HR系のサービス、Workdayしかわかんねえ。やっぱHR領域は国産が強いか。
- 「どうせならグローバルで勝ってるSaaSを導入したい」という要望に応えるレポートだ。
Todoistの生産性改善系記事
最近、仕事が自分のこなせる限界を超えてきたので、todoistが公開している記事、Eat the FrogとTime Blockingを読んだ。
Eat the Frog
"Eat the Frog"は、要するに一日で一番重要でタフなタスクを朝いちばんにやりましょう、というライフハックのこと。
多分これは、多くの人が実践している、もしくは実践しようとしているテクニックで、特に目新しいものではないとは思う。そもそも、テクニックだとさえ意識せずにやっている場面もあるのではないだろうか。
記事中で語られている"Eat the Frog"メソッドの利点で、なるほどなと思うところは以下。
- 現代で重要な仕事は大概、深い集中を要するので、タスクを1つやるという制約が自然と重要な仕事にリソースを振り向けることになる。(それもゴールデンタイムの朝に)
- 人間は一日にこなせる量を過大に見積もる癖があり、それを戒められる。
- シンプルなので続けられる。
- 「GTDもいいかもしれないけど、複雑だし、単に未着手のToDoリストを増やすだけに終わらない?」。ごもっとも。
- 単純に、何が今日のカエルなのか決めること自体がいい習慣なのだと思う。後述する"Time Blocking"テクニックを自然と実践することになるというか。
Time Blocking
これも"Eat the Frog"と似ていて、多種多量のタスクを細切れにこなすより、限定された種類のタスクを、ある程度まとまった時間に消化する方がいいですよ、というライフハックだ。
マジで最近、マネジメントする分野が広くてこの手法が必要なんだけど、わかっているんだけど、実践できないことのひとつ。
タスクのバッチ化という表現が好き。バッチ処理として実行されるメールチェック。
極端な例として、曜日ごとにやることを完全に区切る方法が紹介されている。
- 日曜日は計画する日。
- 月曜日は管理する日。
- 火曜日は書く日。
- 水曜日は撮影をする日。
- 木曜日はトレーニングデイ。
- 金曜日は……etc...
ここまで割り切れないけど、スイッチングコストが非常に重くなってきているので、こういうことできんとダメだよなあと思う。
記事中では実践的な手法として、todoistやGoogleカレンダーを使ったデジタルなテクニックだけではなく、紙を使ったタイムブロッキングについても紹介されている。
自分も新卒から2,3年目までは紙で一日のタスクを書き出していたけど、ある意味あれに原点回帰した方がいいかもしれない。