読んだ:呪術廻戦第236話 南へ
これまでの話について
- いちいち数えてはいないが前回のサブタイトルによれば、五条悟VS宿儺が始まってから第14話目。
- 7月31日に「五条vs宿儺になってから、ナレーションといいかなり喧嘩稼業っぽいのだが、このまま上杉vs芝原みたいにお互い瀕死に近い状況まで追い込んでいくのかもなと思った。」とツイートしたが、実際そういうレベルの戦いだった。
236話の感想
- 五条悟が死んだ。
- とにかくそれに尽きる回だった。
- 五条悟の勝ち確定という特大のフラグを立てた前回ラストから、いきなり空港で五条悟が夏油傑と再開する不可思議な場面からスタートする。
- もうこれだけで、読者は真相を理解するわけだけど、宿儺の決め技とは別に、この省略の演出自体が本当に世界をぶった切ったような効果をもたらしていた。
- ここにきて雪が降る湿っぽさもいい。
- そして湿っぽくなり過ぎず、鹿紫雲がやる気満々で宿儺に向かっていって〆、というのもよかった。
- そもそもまずタイトルがいい。「南へ」。『北へ。』みたいな。
- 五条悟の多面性にも触れられる。「俺」が一人称な五条悟と、「僕」が一人称な五条先生の対比も含まれた、美しい終わり。繰り返し出てくる「強者ゆえの孤独」というフレーズは少々唐突に感じられたが、ここでようやく五条悟の過去編と接続されてオチた感じ。
- 宿儺は、魔虚羅が「宿儺でもできる、五条悟の無下限攻略」を編み出してくれることを期待して待っていたわけで、非常にリスクの高い賭けをしていたのは間違いない。
- あと一歩遅れていたら敗けていたのは宿儺だったけど、宿儺のラーニング能力の高さは事前に印象付けられていたし、魔虚羅の適応に第三者が模倣可能なものがあるとは思いもしなかったけど、術式を会得した宿儺がその仕様を知っていて利用した、というのはまあ納得できる範囲のサプライズ。ただし、魔虚羅がなぜそのように大層な仕様を持っているのかは不明。
人外魔境新宿決戦の感想
- 呪術廻戦とチェンソーマンが同時に連載していた時期のジャンプだと正直、チェンソーマンの方が好きだった。
- 銃の悪魔登場からは、本当に一人の作家の充実期に立ち会っている感覚で、毎週月曜日、背筋に電気が流れるように読んでいた(しかも同世代感が半端ない)。
- でも『呪術廻戦』の五条VS宿儺は当時のチェンソーマンを彷彿とさせた。楽しかった。
今後の予想
- なんやかんや鹿紫雲が宿儺とタイマン張るチャンスが来るとは思っていなかったので驚き。ここであんまり尺を取っている暇はないので、次週出し惜しみをせずに術式開示というところだろうか。
- メタ的に考えると、伏魔御厨子が残っていたら、何人が束になってかかっても一方的に嬲り殺されるだけだから、そこは封じたということなんだろう。